[成果] 発振器から出力される数サイクルレーザーパルスでナノ構造を生成することに成功

レーザー発振器から出力される中心波長810nm、パルス幅7fsのレーザーパルスを用いることにより、(1) ダイヤモンド状炭素(DLC)薄膜表面に周期が60~80nmの直線状の周期構造が形成できること、(2) レーザーのエネルギー密度(フルーエンス)を増加させることによって周期が減少することを初めて観測しました。これは超短パルスによる強い非線形吸収効果によってDLC表面に金属様のガラス状炭素(GC)層が形成できたこと、金属様層の厚みがナノ構造生成の周期を決定することを初めて実験によって示すものです。この成果は2018年7月16日に、オンラインジャーナル「Nanomaterials」にて「Nanostructure Formation on Diamond-Like Carbon Films Induced with Few-Cycle Laser Pulses at Low Fluence from a Ti:Sapphire Laser Oscillator」のタイトルで出版されました。 著者は、二階堂誓哉(当時宮地研M2)、名取拓見(当時宮地研M2)、齋藤諒(当時宮地研M1)、宮地悟代(責任著者、PI)です。

TUAT Miyaji lab.

Tokyo University of Agriculture & Technology, Japan Faculty of Engineering, Department of Applied Physics and Chemical Engineering