[Invited, Iida] 第103回レーザ加工学会講演会

2025年12月23日に、第103回レーザ加工学会講演会(大阪大学コンベンションセンター)にてD2飯田悠斗が招待講演を行います。

「23B3 次世代レーザ微細加工」セッション

15:10~15:40 飯田悠斗、立田実花、宮地悟代* フェムト秒レーザーによるSiへのプラズモニック近接場の誘起と微細加⼯への応用

概要:フェムト秒(fs)レーザーパルスを固体表面に集光照射すると,過渡的に金属化した表面に表面プラズモン・ポラリトン(SPP)を励起できる.本発表では,Si回折格子に励起されるSPPの基礎過程とプラズモニック近接場による表面のナノアブレーションについて報告する.実験では,Si表面に高密度電子発生用のfsパルスを照射後,時間遅延を与えてSPP励起・観測用のfsパルスを照射した.入射角を変えて表面反射率を測定したところ,24°近傍で反射率は大きく低下し,変調深さは時間遅延(-1~10 ps)の増加とともに増大した.一方,表面形状を観察すると,変調深さが最大となるときに大きくアブレーションした.得られた実験結果と計算結果は,高強度fsパルス照射により過渡的に金属化したSi表面に誘起されるプラズモニック近接場が,表面を効率よくアブレーションすることを示している.

TUAT Miyaji lab.

Tokyo University of Agriculture & Technology, Japan Faculty of Engineering, Department of Applied Physics and Chemical Engineering